寒烏(読み)カンガラス

デジタル大辞泉 「寒烏」の意味・読み・例文・類語

かん‐がらす【寒×烏】

冬の烏。寒鴉かんあふゆがらす。 冬》「貧かこつ隣同士の―/子規

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「寒烏」の意味・読み・例文・類語

かん‐がらす【寒烏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 冬のカラス寒鴉(かんあ)。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「呑みかけ山の寒鴉(かんがらす)、不鳴(なかず)の森の尾長鳥にまさり」(出典黄表紙・鳩八幡豆と徳利(1786))
  3. 無一物なこと。すかんぴん。また、人をののしって呼ぶ語。
    1. [初出の実例]「あの長持には忍妻、たんすの内もかんがらす」(出典:洒落本・多荷論(1780))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android