(読み)リョウ

デジタル大辞泉 「寥」の意味・読み・例文・類語

りょう【寥】[漢字項目]

[音]リョウ(レウ)(呉)(漢)
空虚でもの寂しい。「寥寥荒寥寂寥
がらんとして広い。「寥廓

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「寥」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)
18画

[字音] リョウ(レウ)
[字訓] さびしい・むなしい・そら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(りよう)。は鳥の高く飛ぶ形。〔説文〕九下に正字をに作り、「なり」と訓し、膠(こう)声とするが、声も合わず、漢碑にはみな寥に作る。〔老子、二十五〕に「寂たり、寥たり」と天地以前のさまを形容する。天を寥天、その広大なさまを寥廓、星かげの稀であることを寥落、鳥の声を寥(りようれい)という。みな虚静の意を含む語である。

[訓義]
1. さびしい、しずか。
2. むなしい、ふかい。
3. そら、大きい、遠い。

[古辞書の訓]
名義抄〕寥 シヅカ・ムナシ・ヒロシ 〔立〕寥 ハカル(ルカ)・カスカナリ・ホヒロカ・シヅカ・ムナシ・サヤカナリ

[語系]
寥・(流)liuは同声。高風に抗して飛ぶを、その風を(りゆう)、その空を寥、人のゆくさまを(りゆう)、水のゆくさまをという。

[熟語]
寥宇寥焉寥遠・寥廓寥豁寥闊寥闃寥乎寥索・寥・寥・寥寂・寥然・寥天・寥・寥寥頼・寥落寥亮・寥寥寥戻・寥・寥狼寥朗
[下接語]
鬱寥・廓寥・豁寥・寥・凄寥・清寥・寂寥・碧寥幽寥

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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