寥寥(読み)リョウリョウ

デジタル大辞泉 「寥寥」の意味・読み・例文・類語

りょう‐りょう〔レウレウ〕【××寥】

[ト・タル][文][形動タリ]
ひっそりとしてもの寂しいさま。また、空虚なさま。「寥寥たる荒れ野
数の非常に少ないさま。
「国中には有志者の員数、日に―として」〈竜渓経国美談
[類語](1寂寥せきりょう索漠さくばく落莫らくばく蕭然しょうぜん蕭蕭しょうしょう蕭条しょうじょう蕭殺しょうさつ寂しい物寂しいさみしいうら寂しいこころ寂しいわびしい人恋しい孤愁人懐かしい物恋しい小寂しい哀感寂寞せきばく寂寞じゃくまく徒然つれづれ徒然とぜんすがれるうらぶれるさびれるしみじみたそがれ萎靡いび愁いさむざむセンチメンタル落日廃れるうら悲しいしんみりむせぶ哀愁悲愁憂愁物悲しい衰勢物哀れ落ちぶれる物思わしい切ない衰退衰残哀切諦観春愁幽愁秋風索漠愁思秋思愁然衰亡孤独盛者必衰やるせない

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精選版 日本国語大辞典 「寥寥」の意味・読み・例文・類語

りょう‐りょうレウレウ【寥寥】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙
  2. ものさびしくひっそりとしているさま。また、空虚なさま。むなしいさま。寂莫。
    1. [初出の実例]「遙想焚香観念処、寥々日夜着雲烟」(出典凌雲集(814)贈賓和尚〈嵯峨天皇〉)
    2. 「称名、観念のゆかのうへ、座禅、円月の窓のうち、寥寥とある折ふしに」(出典:光悦本謡曲・当麻(1435頃))
    3. [その他の文献]〔潘岳‐寡婦賦〕
  3. 数量の少ないさま。
    1. [初出の実例]「文学之士、寥寥乎莫其国中」(出典:徂徠集(1735‐40)一三・豊公族大夫養拙君二亭記)

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普及版 字通 「寥寥」の読み・字形・画数・意味

【寥寥】りようりよう(れうれう)

さびしいさま。寂。唐・盧照鄰〔長安古意〕詩 寂寂寥寥たり、揚子(雄)の居 年年、一牀の書

字通「寥」の項目を見る

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