寥落(読み)リョウラク

デジタル大辞泉 「寥落」の意味・読み・例文・類語

りょう‐らく〔レウ‐〕【×寥落】

荒れ果ててすさまじいこと。荒廃すること。
「凡て戦争は―を持来たす」〈独歩愛弟通信

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精選版 日本国語大辞典 「寥落」の意味・読み・例文・類語

りょう‐らく レウ‥【寥落】

〘名〙 (形動)
① まばらでもの寂しいこと。また、そのさま。
※寛斎先生遺稿(1821)四・無絃至自五瀬談詩数日慨然有贈「寥落江湖旧社盟、相逢重作不平鳴」
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「少しく寥落の郷には」 〔謝朓‐京路夜発詩〕
② 落ちぶれること。荒廃すること。あれはててすさまじいこと。また、そのさま。
※蘭室先生詩文集(1818)平敦盛墓「当時玉笛今寥落、独有莓苔封古丘
※愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉大連湾進撃「凡て戦争は寥落(レウラク)を持来たす」 〔白居易‐池上〕

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普及版 字通 「寥落」の読み・字形・画数・意味

【寥落】りよう(れう)らく

さびしいさま。おちぶれたさま。〔池北偶談、十二〕李滄溟(攀竜)先生、身後最も寥と爲す。其の癸卯、年七十餘、濟南の西郊に在りて、胡餠を賣りて自ら給す。

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