寸馬豆人(読み)スンバトウジン

デジタル大辞泉 「寸馬豆人」の意味・読み・例文・類語

すんば‐とうじん【寸馬豆人】

荊浩「画山水賦」に記された山水画手法から》遠くに小さく見える人馬。特に、画中遠景の人馬をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「寸馬豆人」の意味・読み・例文・類語

すんば‐とうじん【寸馬豆人】

  1. 〘 名詞 〙 遠くの小さくみえる人馬。遠景の人馬の形容。また、特に画中の遠景の人馬。豆人寸馬。すんばずじん
    1. [初出の実例]「おじや往(いな)ふ寸馬豆人靄遠し〈玉立〉 国と国とを裂て来る布〈魚川〉」(出典:俳諧・其角十七回(1723))
    2. 「寸馬豆人(スンバトウジン)画法に縛せられず、いさいかまはず豆馬寸人」(出典:滑稽本・早変胸機関(1810))
    3. [その他の文献]〔荊浩‐画山水賦〕

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四字熟語を知る辞典 「寸馬豆人」の解説

寸馬豆人

遠くの小さくみえる人馬。遠景の人馬の形容。また、特に画中の遠景の人馬。

[使用例] 遙かにこしかたを見かえるに山また山として路いずくにかある。寸馬豆人のみぞ、かれかとばかり疑われて[正岡子規*かけはしの記|1892]

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