寺務(読み)ジム

デジタル大辞泉 「寺務」の意味・読み・例文・類語

じ‐む【寺務】

寺の事務寺院運営に関する仕事。また、それを扱う僧。
寺務職」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「寺務」の意味・読み・例文・類語

じ‐む【寺務】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 寺院の事務や仕事を取り扱うこと。また、その事務や仕事。
    1. [初出の実例]「此後智証大師門人とききしは座主なれどもながく寺務せず」(出典:愚管抄(1220)二)
  3. 寺院で決まって行なう行事、つとめ。
    1. [初出の実例]「書師を撰て仏をうつさしめ給き其後比叡にうつして毎年に寺務としておこなふ」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
  4. 寺院の事務執行代表者。初め、奈良諸大寺の別当だけをさしていたが、のち、一般的に広く用いられるようになった。
    1. [初出の実例]「御寺よりてん定のことのさふらひしをりふし、しむのほどにて候ときに、てん定をやめさせて候」(出典:東寺百合文書‐と・文永一一年(1274)三月・興福寺一乗院家きゃうけん奉書案)

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