寺島一夫(読み)テラジマ カズオ

20世紀日本人名事典 「寺島一夫」の解説

寺島 一夫
テラジマ カズオ

昭和期の社会運動家



生年
明治38(1905)年12月3日

没年
平成2(1990)年5月4日

出生地
東京市四谷

本名
佐藤 一郎

旧姓(旧名)
波多野 一郎

学歴〔年〕
東京帝国大学文学部〔昭和3年〕卒

経歴
無産者新聞の支局員となり、数回にわたって検挙される。昭和4年結成の日本プロレタリア科学研究所に参加し、寺島筆名で経済学、政治理論の研究で多くの論文を発表。5年「支那問題講和」を刊行。他にプロレタリア科学叢書の1冊として「第三期とは何か」などの著書がある。のちコップに参加し「プロレタリア文化」の編集長などをつとめる。7年検挙され、8年保釈出獄後は清水市に移り、妻の籍に入って、清水姓をなのる。戦後は静岡大学で経済学を講じたりした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「寺島一夫」の解説

寺島一夫 てらじま-かずお

1905-1990 昭和時代の社会運動家。
明治38年12月3日生まれ。無産者新聞,産業労働調査所をへて,昭和4年プロレタリア科学研究所に参加。編集委員,書記局員などをつとめ,「プロレタリア文化」「大衆の友」の編集長もつとめる。7年治安維持法違反で検挙された。平成2年5月4日死去。84歳。東京出身。東京帝大卒。本名佐藤一郎旧姓は波多野。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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