寺島八幡地(読み)てらじまはちまんち

日本歴史地名大系 「寺島八幡地」の解説

寺島八幡地
てらじまはちまんち

[現在地名]浜松市寺島町・砂山町すなやまちよう

浜松城下の南に位置。隣接する寺島村東海道を挟み北に位置する八幡村のうち浜松藩領分を称したとみられる。正保郷帳では寺島村の畑四五五石余、八幡村のうち田四〇石・畑九〇石余が浜松藩領であった。糀屋記録では寺島八幡地の高五八六石余、年貢は浜松城下各町と城下周辺の寺島村など四ヵ村が負担していたとある。旧高旧領取調帳では寺島八幡地の高五八二石余、寺島八幡地ノ内新地の高一石余。延宝八年(一六八〇)八月の大風雨で寺島八幡地田畑が一円水害に遭ったため、木綿大豆が検見引された。享保一三年(一七二八)には水害で大部分が水漬けとなり、夏物作物は収穫なしの被害を受けている(旅籠町平右衛門記録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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