封入体脳炎(読み)ふうにゅうたいのうえん(その他表記)inclusion body encephalitis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「封入体脳炎」の意味・わかりやすい解説

封入体脳炎
ふうにゅうたいのうえん
inclusion body encephalitis

脳細胞,ことに星状細胞や神経膠細胞の中に大きい核内性封入体がみられる脳炎をいう。複数のウイルスによるものが含まれており,急性症からは単純ヘルペスウイルスが,亜急性症からは風疹ウイルスが分離されている。発生は季節を問わない。急性症は小児から高齢者までに起り,発熱,けいれん,錯乱,昏睡などで始る。死亡率は 30%と高く,生存者も大半がコルサコフ症候群や痴呆のような後遺症を残す。亜急性および慢性症は小児および青年を侵す。症状は徐々に進行する痴呆とミオクローヌスてんかん,小脳失調症である。進行性で,2~3ヵ月から2~3年以内に死亡する。最近は抗ウイルス剤による治療が試みられている。

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