ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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翻訳|encephalitis
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脳実質の炎症性疾患で、脳炎症状のほか多少とも髄膜炎症状を伴うところから髄膜脳炎ともよばれる。ウイルスの感染によっておこる脳炎が大部分であり、ウイルス性脳炎viral encephalitisとよばれる。
ウイルス性脳炎は、急性脳炎、傍感染性(続発性)脳炎、持続性慢性脳炎に大別される。
急性脳炎には、一次的に向神経性ウイルスが脳に到達して発症する代表的な脳炎と、一次的に髄膜炎をおこし、これが脳実質に波及して二次的に脳炎をおこす髄膜脳炎とよぶのがふさわしいものとがある。症状としては、発熱や頭痛などの一般症状のほか、髄膜炎に特有な項部強直やケルニッヒ徴候などの髄膜刺激症状、意識障害、けいれん、昏睡(こんすい)などをはじめ、その他の病巣症状として眼球しんとう、顔面麻痺(まひ)、運動緩慢などもみられ、髄液にはタンパクや細胞の増多などが現れる。急性脳炎には、もっとも典型的な日本脳炎やセントルイス脳炎などをはじめ、髄膜脳炎の型をとるヘルペス脳炎(単純ヘルペス脳炎、水痘・帯状疱疹(ほうしん)ウイルス脳炎など)や腸管ウイルス脳炎(ポリオウイルス脳炎、コクサッキーウイルス脳炎、エコーウイルス脳炎)、ムンプス(流行性耳下腺(せん)炎)脳炎などがある。
傍感染性脳炎には、他のウイルス性疾患に続発しておこる感染後脳炎と、予防接種後に発症する脳炎が含まれる。この病因についてはアレルギー説が有力視されていたが、臨床ウイルス学の進歩により、向神経性ウイルス以外のウイルスでも直接脳に侵入して増殖する場合もあることが認められた。感染後脳炎はウイルス感染症の罹患(りかん)中、またはその急性症状が治まってから脳炎のおこる場合をいい、麻疹(ましん)、風疹、水痘などウイルス性発疹症に伴うことが多い。また予防接種後脳炎では、種痘後脳炎が注目されていたが、種痘中止によってその心配はなくなった。しかし、まれではあるが、狂犬病ワクチン、百日咳(ひゃくにちぜき)ワクチン、インフルエンザワクチンなどの接種後に発症することがある。
持続性慢性脳炎は、亜急性脳炎と慢性脳炎を含み、いずれもスローウイルスによる遅発性ウイルス感染症である。これには、麻疹ウイルス変異株の持続性感染を基盤とする亜急性硬化性全脳炎をはじめ、パポーバウイルスの持続性潜在性感染による進行性多巣性白質脳症、およびニューギニア東部高地に住むフォレ語族に限局してみられた小脳性運動失調を主徴とするクールーkuruなどがあるが、いずれも予後はきわめて不良である。
[柳下徳雄]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…ヘルペスウイルスにより脳に急性炎症性の病変をきたす疾患。脳炎を起こすヘルペスウイルスとしては,単純ヘルペスウイルス,帯状疱疹ウイルス,サイトメガロウイルスなどがあるが,以下は単純ヘルペス脳炎について述べる。 単純ヘルペスウイルスは1型と2型があるが,この疾患は1型ウイルスにより起こる。…
※「脳炎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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