封印切(読み)フウインキリ

精選版 日本国語大辞典 「封印切」の意味・読み・例文・類語

ふういんきり【封印切】

  1. 浄瑠璃「冥途飛脚(めいどのひきゃく)」中の巻の改作の通称。八右衛門の悪口にかっとなった忠兵衛が、屋敷に届けるはずだった三百両の封印を切って八右衛門にたたきつける場面。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の封印切の言及

【冥途の飛脚】より

…本作以後,《けいせい恋飛脚》や,それを歌舞伎化した《恋飛脚大和往来(こいびきやくやまとおうらい)》(〈こいのたよりやまとおうらい〉とも。通称《梅川忠兵衛》《封印切》《新口村》。1796年1月大坂角の芝居)などの改作が現れたが,いずれも八右衛門を敵役として強調しているため,一途ではあるが破滅的な忠兵衛の愛を描く原作の焦点はぼけてしまっている。…

※「封印切」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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