ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小一条院」の意味・わかりやすい解説
小一条院
こいちじょういん
[没]永承6(1051).1.8. 京都
三条天皇の第1皇子。名は敦明 (あつあきら) 。母は皇后藤原 娍子。一品式部卿となり,長和5 (1016) 年後一条天皇の皇太子となったが,時の関白藤原道長に冷遇されたため,親王は皇太子を辞し,小一条院の院号を賜わり,太上 (だいじょう) 天皇に准じられた。これは皇位につかずに院号を賜わった最初の例である。妃は藤原顕光の娘延子,藤原道長の娘寛子。
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