小丹生浦(読み)こにううら

日本歴史地名大系 「小丹生浦」の解説

小丹生浦
こにううら

[現在地名]福井市小丹生町

日本海に面した漁村で、東に丹生山地が迫る海岸段丘下に位置し、北は大丹生おにう浦と接し、南は大味おおみ(現丹生郡越廼村)に至る。天正一二年(一五八四)九月二〇日付の小丹生浦材木伐採禁止に付き刀禰助右衛門・惣百姓中宛宇野景□・橋元親正連署書状(刀禰家文書)が残り、村名がみえる。正保二年(一六四五)福井藩から松岡藩領、享保六年(一七二一)再び福井藩領となった。正保郷帳によれば田方三石余・畠方二五石余。文化八年(一八一一)の高持雑家男女御改帳(同文書)によると、家数五三(高持一八・雑家三三・道場二)、人数二五四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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