小仁宇村(読み)こにうむら

日本歴史地名大系 「小仁宇村」の解説

小仁宇村
こにうむら

[現在地名]鷲敷町小仁宇

阿井あい村の北東那賀川中流域南岸に位置する。小丹生村・古仁宇村とも記す。天正一七年(一五八九)一二月二九日の古仁宇村検地帳(秋本家文書)によると田八町三反余・高一〇〇石余、畑五町六反余・高四一石余、居屋敷一町三反余・高一〇石余、総計一五町三反余。正保国絵図、寛文四年(一六六四)郷村高辻帳、天保郷帳などには記載がなく、阿井村に含まれるものと思われる。文化九年(一八一二)の郡村仮名付帳(鷲敷町史)によると阿井村の枝村となっている。同一〇年の高都帳では高一六三石余。「阿波志」によると水陸田一五町八反余、蠅谷・谷・手代谷・天王谷の四里があった。旧高旧領取調帳では蔵入地高二〇石余、高一五六石余は山田貢知行。天明六年(一七八六)の村々浦里男女人改帳(守野家文書)によると人数二一五、うち男九四・女一二〇・社人一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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