日本歴史地名大系 「小仏宿」の解説 小仏宿こぼとけしゆく 東京都:八王子市上長房村小仏宿[現在地名]八王子市裏高尾町近世の甲州道中の宿駅。東に駒木野(こまぎの)宿、西に相州小原(おばら)宿(現神奈川県相模湖町)がある。元禄郷帳に上長房(かみながぶさ)小仏宿、「風土記稿」に小仏宿とみえ、上長房村内にあった。小仏は山麓にあった大日堂本尊大日如来の小仏に由来するとも、峠の鞍部にある小さな石地蔵にちなんで命名されたともいう(風土記稿)。伝馬役は駒木野宿と隔月で勤めた。宿村大概帳によれば、当宿は横山(よこやま)宿まで二里一八町、駒木野宿まで二七町、小原宿まで一里二二町の路程であった。宿往還の長さは二七町で町並は東西二〇町四七間、宿高札は東入口に置かれた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報