日本歴史地名大系 「小倉野新田」の解説 小倉野新田おぐらのしんでん 静岡県:御殿場市小倉野新田[現在地名]御殿場市小倉野深沢(ふかさわ)村の北東に位置し、北辺の大胡田(おおごだ)村(現小山町)境を馬伏(まぶせ)川が東流する。江戸大伝馬(おおでんま)町(現東京都中央区)の商人大和屋勘兵衛の出資で開発された新田で、寛文一〇年(一六七〇)に勘兵衛と竹之下(たけのした)(現小山町)・御殿場両村の名主たちが相州小田原藩に開発願を提出している。この一札(小宮山家文書)によれば、深沢村の抜(ぬけ)川と支流宮沢(みやざわ)川に堤を築き引水し、深沢村と竹之下村の芝付野畑を開発、経費は勘兵衛が出資し、年貢は新田が六年目、新畑は四年目から納め、開発地は一〇分の一を開発者が所持する等が条件であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報