小児ストロフルス(読み)しょうにストロフルス

  • (子どもの病気)
  • Strophulus infantum

百科事典マイペディアの解説

単にストロフルスともいう。小児,特に幼児に特有の蕁麻疹(じんましん)様皮膚病。主として躯幹(くかん)や四肢に虫に刺されたようなエンドウ豆大の紅斑が多数生じてかゆみが強い。中心が水ぶくれになることが多い。晩春〜夏によくみられ,虫刺されや接触刺激に対する過敏反応と見られるが,原因は不明。抗ヒスタミン剤の内服・外用や副腎皮質ホルモン軟膏の外用が奏効する。

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六訂版 家庭医学大全科の解説

どんな病気か

 乳幼児期に虫刺されのあとに生じる、かゆみの強い漿液性丘疹(しょうえきせいきゅうしん)を主な症状とする病気です。昆虫の活動が盛んな春から夏に多くみられます。

原因は何か

 虫の唾液(だえき)成分などに対する免疫反応が未熟であるため、虫に刺された部位に過敏反応が生じて発症すると考えられています。学童期に入ると徐々に起こらなくなります。アレルギー体質の子どもに多くみられる傾向があります。

症状の現れ方

 手足や体の虫に刺されたところが赤くふくらみ、強いかゆみが生じます。数時間から数日の間に米粒から親指大までの盛り上がった皮疹(ひしん)になります。時には皮疹に水疱(すいほう)をつくることもありますが、やがて褐色の小さなしこりになります。しこりはおよそ2週間続きますが、軽い色素沈着を残す程度で軽快します。

検査と診断

 症状が激しい場合は血液検査を行うことがあります。好酸球(こうさんきゅう)というアレルギーに関係する白血球が増えていることから病勢を検査します。診断は症状から行われ、昆虫の活動する春から夏にかけて、学童期までの子どもの主に手足などの露出部に、かゆみの強い皮疹が多発していることを確認します。

治療の方法

 塗り薬として、抗炎症作用の強いステロイド外用薬を用います。感染を伴うような場合には、抗菌薬の外用薬か内服薬を併用します。かゆみに対しては、抗アレルギー薬を内服します。

 予防として、外出時には肌の露出部分に虫よけスプレーを使用するか、長そで・長ズボンを着せるなどします。

病気に気づいたらどうする

 皮膚科を受診します。小さな子どもはかゆみを我慢することができず、引っかいて病気の増悪を招くとともに、不眠の原因にもなることがあります。

安元 慎一郎

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

世界大百科事典内の小児ストロフルスの言及

【痒疹】より

…種々の原因で生じる丘疹あるいは蕁麻疹(じんましん)様丘疹を主とする病変で,はなはだしいかゆみがある。急性痒疹の大部分は小児にみられ,一般には小児ストロフルスとして知られていたが,近年発生が減っている。代わって最近では虫刺されが主因とされ,したがって夏季に露出した四肢に生じやすい。…

※「小児ストロフルス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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