小出雲村
おいずもむら
[現在地名]新井市小出雲・田町一―二丁目・小出雲一―三丁目・広田町・学校町・経塚町・渋江町・末広町
新井村の南、北国街道と飯山道とがここで分岐する。片貝川が村域東部を北流し、西部を流れる渋江川と村域中央部で合流する。天正六年(一五七八)の御館の乱の折、上杉景虎の姻族にあたる武田勝頼は当地に着陣したという。「景勝一代略記」の同年六月の件りに「甲州より武田勝頼、三万余にて、三郎殿御助とて出馬有、頸城郡大出雲原に至り、六月十七日著陣有、春日の間三十里也」と伝え、「大出雲」と記している。村域南部の小山を陣場と称している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 