小名木村(読み)おなぎむら

日本歴史地名大系 「小名木村」の解説

小名木村
おなぎむら

[現在地名]四街道市小名木・めいわ一―二丁目・同五丁目

上野うえの村の西に位置。集落北部で分岐した小名木川支谷を挟んだ両側台地上にある。「千学集抜粋」に天文一九年(一五五〇)妙見宮(現千葉市千葉神社)遷宮に際し、用材を「おなき山」にて切るとある。慶長一九年(一六一四)の東金御成街道作帳にみえる宇那木村が当村にあたるとみられ、高二七〇石余、道普請一町を割当てられている。


小名木村
おなぎむら

[現在地名]江東区大島おおじま三丁目・同五丁目・同八―九丁目など

小名木川北岸で東端の村。東は中川、西は平方ひらかた村、南は小名木川。同川沿岸を行徳ぎようとく(現千葉県市川市)への道が通る。「風土記稿」によると、天正年中(一五七三―九二)に小名木四郎兵衛が開いた村といわれ、東西約三町・南北二町半余。平方村付近のたて川南岸に二ヵ所、平方村と大島村の境に一ヵ所飛地がある。検地は元禄一〇年(一六九七)で、元禄郷帳によると高一二六石余。化政期には家数二八、幕府領(風土記稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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