日本歴史地名大系 「小坂東村」の解説 小坂東村こさかひがしむら 岡山県:浅口郡鴨方町小坂東村[現在地名]鴨方町小坂東阿部(あべ)山から西方にかけての尾根の東面に位置。東は本庄(ほんじよ)村、南は小坂西村、西は尾坂(おさか)村(現笠岡市)。村内犬飼(いぬかい)は「続日本紀」霊亀二年(七一六)八月二〇日条にみえる「浅口郡犬養部」に関連する地名とされる。また「和名抄」の小坂郷、中世の小坂庄の遺称地でもある。字に宇津木原(うつきばら)・杉谷(すぎたに)・土井谷(どいだに)・犬養谷(いぬかいだに)・宮前谷(みやのまえだに)がある(「鴨方領明細帳」池田家文庫)。慶長一一年(一六〇六)の徳川家康朱印状(高山公実録)に浅口郡小坂村がみえ、高一千九一五石余が伊予今治藩藤堂高虎の采地となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報