小塙町
こばなまち
[現在地名]結城市結城 上小塙・下小塙
結城城の南東に位置する古くからの町場。戦国時代の結城城下の中心をなしたところと想定され、大谷瀬町・人手町・宮下村を含めた地域一帯には、いまでも往時をしのばせる鉤の手形の狭い道路が縦横に延びている。
弘治二年(一五五六)の「結城氏新法度」にみえる城下の六集落の一つで、最も重要な位置を与えられていた「宿」が当町に比定されるが、すでに永正一二年(一五一五)八月の結城政朝黒印状(孝顕寺文書)に「合畠五反 右之分、小塙前ニ而寄附之」とみえている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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