日本歴史地名大系 「小夫城跡」の解説 小夫城跡おうぶじようあと 奈良県:桜井市朝倉・初瀬・上之郷地区小夫村小夫城跡[現在地名]桜井市大字小夫集落南方、標高四三五メートルの山頂にあり、中世、小夫氏の居城跡。郭・空堀・石垣・土塁などを残す。小夫氏は興福寺衆徒で、寺門事条々聞書(内閣文庫蔵)に「小歩東山内」とある。「大乗院雑事記」文明一三年(一四八一)八月一日条に「自廿五日沢・秋山・片岡・軽出陣于長谷寺辺、依之昨日小夫自焼了、仍彼勢共少々引退歟云々」とあり、明応七年(一四九八)八月には小夫(実祐)氏は十市氏・箸尾氏・多武峯(とうのみね)と合戦、落城した際、竹林(ちくりん)寺が炎上した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by