小屋形(読み)こやかた

精選版 日本国語大辞典 「小屋形」の意味・読み・例文・類語

こ‐やかた【小屋形】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 屋形船の小さなもの。小形の屋形船。
    1. [初出の実例]「『一(ひい)(ふふ)(みい)上下七人(にん)じゃ』『小屋かたにせずはなるまひ』」(出典洒落本・芳深交話(1780))
  3. 近世の大形軍船の安宅船関船で、艫寄りに設ける帆棚の下にある屋形。この屋形の中央には帆柱を起倒するための合の道(柱道)があって、幅の狭い二つの屋形に分断されているところから、この名がある。帆柱の前にある主屋形に対する付属屋形であり、小早船荷船にはない。〔和漢船用集(1766)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android