日本歴史地名大系 「小川元湯」の解説 小川元湯おがわもとゆ 富山県:下新川郡朝日町山崎村小川元湯[現在地名]朝日町山崎小川の谷をさかのぼった谷間に湧出している。発見は元和二年(一六一六)とも寛永三年(一六二六)ともいう。越後や信濃からも入湯者があり、越中の境(さかい)村の足軽や百姓が請人になれば、他国からの入湯者の境関所の通行を許していた。しかし不都合とのことで、元禄一四年(一七〇一)からは湯肝煎の過書が必要となった(境関所史)。黒部奥山廻たちはここから入山し、下山の折はここで疲れをいやしている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の小川元湯の言及 【小川[温泉]】より …北陸本線泊駅の東約2kmの丘陵地にある。かつては泊駅から10kmほど小川沿いにさかのぼった所にある小川元湯が小川温泉と呼ばれていた。〈子宝の湯〉として知られたこの山間の湯治場が明治末に洪水で破壊されたため,引湯して開いたのが現在の小川温泉である。… ※「小川元湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by