小林陽太郎(読み)こばやしようたろう

知恵蔵mini 「小林陽太郎」の解説

小林陽太郎

日本の実業家。1933年4月25日、イギリスロンドン生まれ。富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)元社長・小林節太郎長男。56年に慶應義塾大学を卒業し、ペンシルベニア大学ウォートンスクールを修了後、58年、富士写真フイルムに入社した。63年、設立当時の富士ゼロックス株式会社に移り、販売本部長だった70年には「ビューティフル・キャンペーン-モーレツからビューティフルへ-」というキャンペーンを展開し注目された。78年、44歳で代表取締役社長に就任。80年にはTQC(全社的品質管理)活動が評価され、日本科学技術連盟運営の「デミング賞実施賞」を受賞した。92年、代表取締役会長に就任。99年~2003年には経済同友会の代表幹事を務めている。09年、富士ゼロックスを退任し、同年、国際大学(新潟県南魚沼市)の理事長に就任した。15年9月5日、左慢性膿胸(のうきょう)のため死去。享年82。

(2015-9-9)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小林陽太郎」の解説

小林陽太郎 こばやし-ようたろう

1933-2015 昭和後期-平成時代の経営者。
昭和8年4月25日生まれ。小林節太郎の長男。昭和33年富士写真フイルムに入社。38年富士ゼロックスにうつり,53年社長。新製品開発や新ユーザーの開拓同社を優良企業へ成長させた。平成4年会長。11年経済同友会代表幹事に就任,外資系企業の経営者として初の財界団体トップとなった。平成27年9月5日死去。82歳。東京出身。慶大卒。

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