小根占郷(読み)こねじめごう

日本歴史地名大系 「小根占郷」の解説

小根占郷
こねじめごう

近世鹿児島藩の外城の一つ。肝属郡を間に挟んで南北に分断された大隅郡に所属し、南部の大隅郡中西部に位置する。鹿児島藩直轄領。「三国名勝図会」には「禰寝郷を割き、小根占・大根占・佐多・田代の四ケ所に地頭を置く」とあり、諸郷地頭系図は文禄五年(一五九六)頃の当郷地頭を和田玄蕃助としている。「三州御治世要覧」によると、所属村は川北かわきた村・川南かわみなみ村・横別府よこべつぷ村と山本やまもと村・辺田へた村の五ヵ村。天保郷帳などでは前三者は小根占村、後二者は山本村として一括されており、寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳では小根占・山本両村は禰寝郷所属とみえる。慶長一五年(一六一〇)地頭仮屋を川北宮原みやばい(現神山小学校北西部の一角)に設けたが、寛永五年(一六二八)に同村浜馬場はまんばばに移し、浜の仮屋と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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