小橋川村(読み)くわしちやむら

日本歴史地名大系 「小橋川村」の解説

小橋川村
くわしちやむら

[現在地名]西原小橋川こばしがわ

内間うちま村の南にあり、北は棚原たなばる村。南に耕地が広がる。クヮシチャ、クファシチャとよばれる。絵図郷村帳に「こはしきや村」とみえ、琉球国高究帳では内間村と一括して高が記される。「琉球国旧記」「琉球国由来記」では小橋川村とある。「琉球国由来記」に祭祀場として小橋川根川・小橋川之殿が記載され、内間ノロが祭祀を管轄した。一八五三年那覇港に停泊中のペリー艦隊のうち一二名が沖縄島中北部を探検した。五月三〇日、一行は首里べんヶ岳から西原にしばる間切を通過して中城なかぐしく間切方面へ向かう途中、当村の背後にある丘陵で野宿し、当村から鶏四羽・卵四〇個・薪二束を調達している(ペリー艦隊日本遠征記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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