小沢新田(読み)おざわしんでん

日本歴史地名大系 「小沢新田」の解説

小沢新田
おざわしんでん

[現在地名]富士見村小沢

田島たじま村の東に位置し、東は小暮こぐれ村・中島なかじま村としら川をもって境する。南北に狭長な村で、人家は村の中央部および白川沿岸に散在する。水利不便のため水田が少なく大部分は畑で、時々干害に苦しんだ。前橋藩主酒井氏家臣の河合勘解由左衛門が、寛文五年(一六六五)御見立新田として開いたと伝える(富士見村誌)一村として高付された時期は不明。天保郷帳によると高四七石余。用水は小暮村白川高松たかまつ堰から引く分水に頼ったが、この用水路は元来原之郷はらのごうへ水を引くためのもので、原之郷の権利として認められていた「暮六ツ時より夜之一ノ酉迄」の刻限内で、小沢新田も水を引くことが許されていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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