小湾浜(読み)くわんばま

日本歴史地名大系 「小湾浜」の解説

小湾浜
くわんばま

[現在地名]浦添市小湾・西洲一―二丁目

小湾こわん川河口右岸、近世小湾くわん村南端の入江に形成された湊。正保国絵図に「小湾小川」がみえ広さ一二間・深さ六尋、船の出入り不自由とある。正保三年絵図帳写はとうまい(現那覇市)の沖より小湾の沖まで「はへ弐拾町程 続沖との間七八町有ル」と記す。間切集成図には「小湾入江口」とあり、広さ一二間・深さ六尺、船の出入りはむずかしいと記す。慶長一四年(一六〇九)四月、薩摩島津軍の琉球侵攻の際、薩摩島津軍は船を「コアンマ」に差向け、首里・那覇の情報を収集しており(琉球渡海日々記)、「コアンマ」は小湾浜のことと推測される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む