小濁村(読み)こにごむら

日本歴史地名大系 「小濁村」の解説

小濁村
こにごむら

[現在地名]日南町福寿実ふくすみ

北から南東へ蛇行して流れを変える小濁川流域に位置し、同川は下流小原こばら川に合流する。南東は狩場かりば村、南は大戸おおと村、北西大内谷おおうちだに村。正徳五年(一七一五)の伯耆国郷庄保村付書記(池田家文書)によると、同年まで古仁子村とも記されたという。拝領高は九一石余、本免は五ツ一歩。文化八年(一八一一)の下札(日南町役場蔵)によれば朱高九九石余(うち畑高七石余)に対して永荒五斗余で、残高九九石余、ほかに開高三五石余があり、物成六四石余。

小濁村
こにごりむら

[現在地名]新井市小濁

四方を標高四〇〇―五〇〇メートルの山に囲まれた盆地状の谷間にあり、東は坪山つぼやま村、南は木成こなり村と接する。正保国絵図に村名があり、天和三年郷帳に高五四石六斗余、うち山高五石五升・漆高一斗八升・青苧高一石五斗二升とある。宝暦一三年(一七六三)皆済目録(国立史料館蔵)によれば、本途・口米・六尺給・御伝馬宿として米二一石四斗余、大豆定納三斗六升三合、荏胡麻代・小役・口永・御蔵米入用として永五七四文余を納めていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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