皆済目録(読み)カイサイモクロク

デジタル大辞泉 「皆済目録」の意味・読み・例文・類語

かいさい‐もくろく【皆済目録】

年貢皆済目録

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精選版 日本国語大辞典 「皆済目録」の意味・読み・例文・類語

かいさい‐もくろく【皆済目録】

〘名〙 江戸時代地方三帳一つで、納租上の最重要書類。割付によって村単位にその年の年貢量が通達されるが、これを期月内に完納したとき、代官調印のうえ勘定所へ送られ、村方へも一部交付された領収書。〔地方凡例録(1794)〕

かいせい‐もくろく【皆済目録】

〘名〙 江戸時代、地方三帳の一つ。年貢を完納したときに交付した領収書。

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旺文社日本史事典 三訂版 「皆済目録」の解説

皆済目録
かいさいもくろく

江戸時代,年貢などを完納したときに発する文書。地方 (じかた) 三帳の一つ
詳しくは「御年貢皆済目録」という。代官から村方へ領収書として出された。また別に代官から勘定所に送る納入目録ともされた。年貢の租率・小物成内容など詳細な記入があり,農村生活・貢納関係の重要な史料

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世界大百科事典(旧版)内の皆済目録の言及

【年貢皆済目録】より

…江戸時代,幕領の代官が支配村々の年貢皆済後,御殿勘定所皆済方へ提出する帳面で,年貢米金(べいきん)皆済目録ともいう。支配所の高を国・郡別や定免(じようめん)・検見(けみ)別とはせずに一括し,本途(ほんと)・見取(みとり)・高掛物(たかがかりもの)・小物成(こものなり)・口米永(くちまいえい)・諸運上分一(ぶいち)などに2升の延米(のべまい)を付し,米蔵(こめぐら)・金蔵(かねぐら)へ納めるべき米金を項目ごとに記し,石代納(こくだいのう)分は内訳して代金を記し,元払(もとばらい)勘定(収支決算)に合わせた帳面で,地方(じかた)三帳の一つ。…

※「皆済目録」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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