小牛尉(読み)コウシジョウ

デジタル大辞泉 「小牛尉」の意味・読み・例文・類語

こうし‐じょう【小牛尉】

小尉こじょう

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精選版 日本国語大辞典 「小牛尉」の意味・読み・例文・類語

こうし‐じょう【小牛尉】

  1. 〘 名詞 〙 能面一つ。温和で気品のある尉面(じょうめん)。下唇とあご植毛がある。面打ち小牛清光が作った型。シテが後で神となる能の、前ジテなどに用いる。「高砂(たかさご)」「老松(おいまつ)」など。観世流だけの名称小尉
    1. 小牛尉〈東京国立博物館蔵〉
      小牛尉〈東京国立博物館蔵〉

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世界大百科事典(旧版)内の小牛尉の言及

【能面】より

…先行芸能のなかで成立した翁系の諸面を別にすると,(1)尉,(2)鬼,(3)男,(4)女,のように大別するのも一つの方法である。(1)の尉面では小尉(小牛尉),阿古父(阿瘤)(あこぶ)尉,朝倉尉,笑(わらい)尉,皺(しわ)尉などが典型的な型で,石王兵衛の創作した石王(いしおう)尉,三光坊の三光尉などがこれに加わる。(2)は口を開いた阿(あ)形と,閉じた吽(うん)形に分けることができ,前者には飛出(とびで)の,後者には癋見(べしみ)の諸面があり,年たけて威力のある悪尉の諸種もここに入れてよいであろう。…

※「小牛尉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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