小田井用水(読み)おだいようすい

日本歴史地名大系 「小田井用水」の解説

小田井用水
おだいようすい

宝永年間(一七〇四―一一)伊都郡学文路かむろ(現橋本市)出身の大畑才蔵によって開削された紀州随一の用水路。伊都郡小田村(現高野口町)紀ノ川井堰を設け、葛城山脈(和泉山脈)の山裾沿いに那賀なが今中いまなか(現岩出町)まで水路をうがって水を引いている。紀伊国の穀倉地帯を潤し、全長約二八キロ。「南紀徳川史」や大畑才蔵が元禄九年(一六九六)から約二〇年にわたって実践的に活動した時の記録である「在々御用日記」によると、工事は三期にわたり、一〇余年の歳月をかけて行われた。

第一期工事は宝永四年に着工、小田から那賀市場いちば(現那賀町)まで二一キロ余の水路が開かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

事典・日本の観光資源 「小田井用水」の解説

小田井用水

(和歌山県橋本市・紀の川市・岩出市・伊都郡かつらぎ町)
疏水百選指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

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