小石川龍門寺門前(読み)こいしかわりゆうもんじもんぜん

日本歴史地名大系 「小石川龍門寺門前」の解説

小石川龍門寺門前
こいしかわりゆうもんじもんぜん

[現在地名]文京区春日かすが一丁目・後楽こうらく二丁目

龍門寺が別当を勤める金杉かなすぎ天満宮(牛天神、現北野神社)および諏訪明神社の境内に成立した門前町屋。金杉天満宮は水戸藩上屋敷の西、神田上水の北の台地上(現春日一丁目)に位置し、諏訪明神社は神田上水を隔てて同宮の南西(現後楽二丁目)に位置した。「御府内備考」によれば、寛文八年(一六六八)に門前町屋を許されて家作を建て、以来町奉行の支配とあるが、安永三年小間附町鑑では町方支配に転じたのは延享二年(一七四五)のこととする。本町にあたる金杉天満宮社地の門前町屋は同境内の西側を占め、西は南北に走る通りを隔てて小石川金杉水道こいしかわかなすぎすいどう町のうちの坂通さかどおり町など、南は神田上水を隔てて武家地など。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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