替地(読み)カエチ

デジタル大辞泉 「替地」の意味・読み・例文・類語

かえ‐ち〔かへ‐〕【替(え)地】

土地交換すること。
かわりに提供する土地。代替地

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精選版 日本国語大辞典 「替地」の意味・読み・例文・類語

かえ‐ちかへ‥【替地】

  1. 〘 名詞 〙 土地の交換、あるいはその土地。また領主が収用した土地、または領主に返還された土地の代地をいう。代替地。
    1. [初出の実例]「充給替地事」(出典:内閣文庫本建武以来追加‐応永二九年(1422)七月二六日)
    2. 「引料として家壱家(け)に付、金子七十料宛(づつ)給替地(カヘチ)にそへて下されけり」(出典:仮名草子・むさしあぶみ(1661)下)

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「替地」の解説

替地
かえち

土地を交換すること,またその土地。古代から行われ,近世では土地の永代売買が禁じられていたので,事実上の土地所有権移転のために,所有者間の合意のもと田畑・屋敷地などが交換された。旗本拝領地を交換すること,あるいは交換した土地や大名の転封先の所領のこともいう。さらに,河川池溝の改築修築など,公儀の名で行われる土木普請工事や,陣屋などの公的施設建設の際に収公された土地の代わりに与えられる土地もいう。

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