小笠神社(読み)おがさじんじや

日本歴史地名大系 「小笠神社」の解説

小笠神社
おがさじんじや

[現在地名]大東町入山瀬

小笠山の南東山腹にある。祭神は事解男命・伊弉冉尊・速玉男命。旧郷社。近世は小笠権現と称した。文武天皇の皇后宮子には皇子がなく、紀州熊野三社に立願したところ、皇子(聖武天皇)が誕生したので、これを喜び遠江に奥野氏を派遣し三社を建立した。当社はその一社(熊野速玉・那智)として大宝二年(七〇二)に勧請されたという。天和二年(一六八二)には横須賀よこすか(現大須賀町)城主西尾隠岐守、文化年中(一八〇四―一八)には掛川城主太田摂津守より祈願所に定められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android