小米穀鰊肥料取引所(読み)おたるべいこくにしんひりようとりひきじよ

日本歴史地名大系 「小米穀鰊肥料取引所」の解説

米穀鰊肥料取引所
おたるべいこくにしんひりようとりひきじよ

[現在地名]小樽市堺町

小樽市街の港湾に臨む地に置かれた商取引所。明治二〇年(一八八七)より同二五年まで陸産商高橋直治、海産商の金子元三郎・板谷宮吉らにより共商会が結成され、商取引機関を設置した(小樽市史)。同二五年米相場師数十名が検挙される事件が起きている。同二六年高橋らは株式組織小樽米穀鰊取引所を申請、同二七年許可された。当時、天塩北見石狩後志の生産物は小樽商人によって扱われ、全道生産額の七割に達したという。同二八年上場品目に新たに砂糖・塩・油などが加えられたが、経営は必ずしも順調ではなかった。同三六年米穀のみを扱う株式会社小樽米穀取引所と改めた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android