天塩(読み)テシオ

デジタル大辞泉 「天塩」の意味・読み・例文・類語

てしお〔てしほ〕【天塩】

北海道旧国名。現在の留萌るもい振興局と宗谷上川総合振興局の一部にあたる。
北海道北部、天塩郡地名天塩川河口にある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「天塩」の意味・わかりやすい解説

天塩[町] (てしお)

北海道北部,留萌(るもい)支庁天塩郡の町。人口3780(2010)。地名はアイヌ語の〈テ(やな)〉のような岩盤が川を横切っていることから名づけられた。日本海に面し,北境を天塩川が流れる。1786年(天明6)天塩川河口に松前藩の天塩場所が設けられ,沿岸に和人が住むようになった。明治期には,豊富な天塩山地森林資源を背景に林業が発達し,天塩港を中心に木材移出とニシン漁の町として大正期までにぎわった。1888年には天塩川流域の殖民地選定区画が終わり,農業移民が入地した。基幹産業は酪農で,乳牛約1万5000頭,牛乳生産量約5万t(1990)に及ぶ。漁業は1954年以来ニシン漁が不振となり,200カイリ漁業専管水域規制の影響も加わって衰退した。国道232号線が通じる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天塩」の意味・わかりやすい解説

天塩
てしお

明治2(1869)年設置された北海道旧 11ヵ国の一つ。天塩国(てしおのくに)。道北西部にあり,西は日本海に面し,南は石狩,東と北は北見に接する。天塩川流域と道北日本海沿岸部,および焼尻島天売島の 2島を含む。増毛郡留萌郡苫前郡,天塩郡,中川郡上川郡の 6郡からなっていた。沿岸地域は古くからニシン漁場,砂金の産地として繁栄したが,内陸部は明治以後農林業を中心に開発が進んだ。天塩山地北見山地では林業,天塩平野名寄盆地では畑作,酪農が行なわれる。サロベツ原野の一部は牧草地に変わり,酪農が行なわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「天塩」の解説

天塩 (テシオ)

植物キンポウゲ科クレマチスの園芸品種

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android