小葉植物(読み)しょうようしょくぶつ(英語表記)Microphyllophyta

世界大百科事典 第2版の解説

しょうようしょくぶつ【小葉植物 Microphyllophyta】

ヒカゲノカズラ類Lycopsida(英名lycopods),石松(せきしよう)などともいう。シダ植物(無種子維管束植物)のうち,小葉性の葉をもった植物群で,現生にはヒカゲノカズラ属,イワヒバ属,ミズニラ属など5属があり,古生代に繁茂した鱗木(りんぼく)や蘆木(ろぼく)なども含まれる。最近の研究によれば,主軸が単軸分岐をし,軸生の胞子囊をつけ,小葉をもった植物は,裸茎植物一群であるゾステロフィルム群から由来したものであり,この系統の植物群は大葉性の葉をもった他の維管束植物と異なった起源のものであることが示されている。

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世界大百科事典内の小葉植物の言及

【古生ヒカゲノカズラ】より

…現生ヒカゲノカズラの葉は1本の脈をもった針状の小葉であるが,古生ヒカゲノカズラのドレパノフィクスでは分枝せず,古生鱗木では二叉分枝,コルポデキシロンでは三叉分枝,レクレルキアLeclercqiaでは多分枝と小葉がいくつにも分枝するのが最大の特徴である。デボン紀特有の小葉植物で,ドイツ,アメリカ,カナダ,アルゼンチン,南ア,オーストラリアから産出する。【浅間 一男】。…

【中心柱】より

…中心柱が植物の系統を考える上で重要な形質であることは,19世紀から認められていた。20世紀初頭ジェフリーE.C.Jeffreyがそれまで隠花植物と顕花植物に分けられていた維管束植物を,と中心柱の違いによって大葉植物Pteropsidaと小葉植物Lycopsidaに分けて以来,中心柱の構造は維管束植物の分類にとって最も重要な形質と認められるようになった。 最近の知見も加えて中心柱の進化をまとめてみると次のようになる。…

※「小葉植物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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