小袖塚跡(読み)こそでづかあと

日本歴史地名大系 「小袖塚跡」の解説

小袖塚跡
こそでづかあと

[現在地名]中区錦三丁目

小塚こづか町の東側にあった。傍らに小袖松という古木が残っていたが、寛政六年(一七九四)枯死若木に植えかえられた(市譜)。この松樹にまつわる伝説が三つある。一つは治承年中(一一七七―八一)藤原師長井戸田いどた(現瑞穂区)から帰洛の際、召使った女が別離を惜しんで入水、その折小袖を脱いで掛けた松との説。二つは、兵乱のため行方不明になった長者の女の小袖が掛かっていた松との説。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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