日本大百科全書(ニッポニカ) 「小豆坂」の意味・わかりやすい解説 小豆坂あずきざか 愛知県岡崎市美合(みあい)町にある古戦場。厚木坂とも書く。戦国時代初期、織田信秀(のぶひで)(信長の父)が岡崎城を攻めようと三河(愛知県)に大軍を向けたので、松平広忠(ひろただ)(徳川家康の父)はこの危機を乗り切るため、駿河(するが)(静岡県)の今川義元(よしもと)に援を求めた。織田、今川の両雄決戦の場となったのが、この小豆坂である。1542年(天文11)と1548年の2回の戦いでも勝敗が決しなかった。「槍立松(やりたてまつ)」の石碑や「小豆坂古戦場」の碑などがある。[伊藤郷平] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例