小野春風(読み)おのの はるかぜ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野春風」の解説

小野春風 おのの-はるかぜ

?-? 平安時代前期の武人,官吏
元慶(がんぎょう)2年(878)出羽(でわ)でおきた俘囚(ふしゅう)の挙兵(元慶の乱)に際し鎮守府将軍となり,降伏させて名をあげた。のち左衛門権佐(ごんのすけ),検非違使(けびいし)などをへて寛平(かんぴょう)2年右近衛(うこんえの)少将,陸奥権守(むつのごんのかみ)に任じられ,昌泰(しょうたい)元年正五位下に昇進。「古今和歌集」に歌が2首おさめられている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小野春風の言及

【小野氏】より

…古代の豪族。和珥(わに)氏の同族。《古事記》の氏族系譜によれば孝昭天皇の皇子天押帯日子(あめのおしたらしひこ)命を始祖とする。天武朝の八色(やくさ)の姓で臣から朝臣となった。和珥氏同族の本拠である大和の添上郡(奈良市南東部)や,山城の愛宕郡小野郷(京都市左京区),宇治郡小野郷(京都市山科区)に勢力をもった。また近江の滋賀郡小野村(滋賀県志賀町)は氏の起こる所と伝え,氏神の小野神社があり,平安初期には同族の粟田氏,大春日氏,布瑠(ふる)氏も氏神として崇拝していた。…

※「小野春風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む