日本歴史地名大系 「小野浦村」の解説 小野浦村おのうらむら 愛知県:知多郡美浜町小野浦村[現在地名]美浜町小野浦知多半島が富具崎(ふぐさき)で東南に屈曲した南の海辺に位置し、西は富具崎で細目(ほそめ)村に接する。天保の村絵図によれば、海岸は砂浜で飛(とび)岩・平(ひら)岩など大小の岩が点在し、浜寄りの街道に沿って東西に村が開け、谷間に入込んで耕地がある。南部を小野浦川が南西に流れる。「寛文覚書」によれば、概高二一〇石余、田地七町八反・畑地一六町二反四畝余、戸数九八、人口五八三。将軍上洛・朝鮮使節通行の時人馬を出すとある。「徇行記」には「屋ツクリハヨキ所ナリ、総体コノアタリハ風当烈シキ故屋ノ棟卑シ」、廻船業・漁業に従事する者が多く、細目や吹越(ふつこし)辺りから入小作があった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by