小野藩(読み)おのはん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「小野藩」の意味・わかりやすい解説

小野藩
おのはん

播磨(はりま)国(兵庫県)加東(かとう)郡30か村、1万石を領有した外様(とざま)大名。藩主一柳(ひとつやなぎ)氏。1642年(寛永19)伊予国(愛媛県)西条(さいじょう)藩主一柳直家(なおいえ)が死去、嗣子(しし)がないため断絶のところ、幕府は直家の娘婿直次の相続を認め、翌年小野藩の成立となった。加東郡小野(小野市)に陣屋を設け、末礼(すえひろ)、末昆(すえひで)、末栄(すえなが)、末英(すえふさ)、末昭(すえあきら)、末周(すえちか)、末延(すえのぶ)、末彦(すえよし)、末徳(すえのり)と続いて廃藩置県(1871)となった。所領は本高のほか、新田開発地1000石近く、貢米は加古川の水運で大坂に輸送された。

小林 茂]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「小野藩」の解説

小野藩

播磨国、小野(現:兵庫県小野市)を本拠地とした外様の小藩。寛永年間の立藩。藩主は一柳(ひとつやなぎ)氏。

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