小間生村(読み)おもうむら

日本歴史地名大系 「小間生村」の解説

小間生村
おもうむら

[現在地名]柳田村小間生

曲流する町野まちの川右岸にあり、北は長尾なご村、南はすずみね村。「こまう」とも発音する。川沿いが中心の上出かみで・下出で、山手にわき谷地やち(脇谷内)戸助こすけ(幸助)があり、桐畑きりはた峠から流れる支流沿いに大後おおご(往古・大郷)の集落がある(鳳至郡誌)。下出の川沿いの常に氾濫の危険にさらされた一帯番頭田ばんとうだ、その上手の水害のおそれのない土地を地頭田じとうだとよぶ。地名は中世の間人によるとする説がある。元和八年(一六二二)の谷内村百万・麦生野小辻山論裁定状(麦生野区有文書)の裁定人中に「小間生村 ほしは」の名がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android