小面谷村(読み)こつらだにむら

日本歴史地名大系 「小面谷村」の解説

小面谷村
こつらだにむら

[現在地名]村松町小面谷

笹目ささめ村の東。集落は早出はいで川右岸河岸段丘上にある。東方上流に枝郷の高石たかいし田川内たこうぢがある。享和四年(一八〇四)の高反別書上帳(藤波家文書)では高七九石九斗余。山林を資とする村であったが、享保七年(一七二二)流木拾取締願書(山田家文書)によると、洪水により度々下流の諸村へ木材が流失し、この所有をめぐって争いが絶えなかった。寛政六年(一七九四)の流木に付定(同文書)では同四年からの下流諸村との山論において、笹目村とともに川下一〇〇村に対して、ぶどう平・三五郎さんごろう山・じん屋敷やしき山などの入山・山稼の差止めを通知している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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