小鮎(読み)コアユ

デジタル大辞泉 「小鮎」の意味・読み・例文・類語

こ‐あゆ【小×鮎】

海で育って2、3月ごろ川へさかのぼってくるアユ幼魚若鮎。鮎の子。 春》「笹陰を空頼みなる―哉/一茶
アユの小形のもの。琵琶びわ精進しょうじなど、海と遮断された所でみられ、成長しても10センチくらいにしか育たない。

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精選版 日本国語大辞典 「小鮎」の意味・読み・例文・類語

こ‐あゆ【小鮎】

  1. 〘 名詞 〙
  2. アユの幼魚。春、川をさかのぼる頃の称。若鮎。上り鮎。《 季語・春 》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「滝つぼに命打こむ小あゆ哉〈為有〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)上)
  3. 小形のアユ。湖の諸種の環境条件により成長を抑制されたもので、早期河川に移すと、普通の大きさのアユになる。終生湖にすみ成熟しても全長が一〇センチメートルを超えないものが多い。琵琶湖のほか鹿児島県の池田湖や山梨県本栖湖などにも見られる。

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