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小1プロブレム

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

小1プロブレム

小学校に入学したばかりの1年生が、(1)集団行動がとれない(2)授業中に座っていられない(3)先生の話を聞かない、などと学校生活になじめない状態が続くこと。東京学芸大が2007年に実施した調査では、全国の2割の地域で確認され、他の2割の地域が「以前はあった」と回答した。家庭のしつけが十分でないことや、自分をコントロールする力が身についていないことなどが主な原因とされる。

(2014-03-30 朝日新聞 朝刊 岐阜全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小1プロブレム
しょういちぷろぶれむ

小学校第1学年の児童が学校生活に適応できないために起こす問題行動。また、こうした不適応状態が継続し、クラス全体の授業が成立しない状況に陥っていることをさす場合もある。小学校入学直後、遊びから学びに生活の中心が変わり、幼児教育から小学校教育へ指導が一変する段差を乗り越えられないために起こる問題とされる。精神的な幼さから小学校での集団行動がとれず、その混乱を解消できないまま、教師の話を聞かない、指示に従わない、一定時間を静かに過ごすことができない状態に陥り、授業中かってに歩き回る、教室から出て行ってしまうなどの行動がみられる。小1プロブレムという名称は、新保真紀子(しんぽまきこ)(人権教育・学校臨床学、神戸親和女子大学教授)が1998年ごろに提起し、その後、問題が多くの教育現場で顕在化することになった。
 2009年(平成21)に東京都教育庁が発表した「公立小学校第1学年の児童の実態調査」によれば、4校に1校の割合で小1プロブレムが起きていて、児童の不適応状況はその6割近くが4月に発生し、いったん発生すると、その混乱状態が学年末まで継続するケースが5割を超える。児童が小学校になじめない原因としては、児童にストレス耐性や基本的な生活習慣が身についていなかったことや家庭の教育力の低下、担任の指導が適切でなかったことなどがあげられている。
 2010年ごろからは、幼稚園や保育園と小学校の幼小連携を図るプログラムが導入されている。小学校入学前の幼稚園や保育園の園児を対象に、決まった席に座っていることや、読み書きや計算などに一定時間集中させる練習など、スムーズに園児教育から小学校教育へ移行させる取り組みがなされている。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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