尻上(読み)しりあがり

精選版 日本国語大辞典 「尻上」の意味・読み・例文・類語

しり‐あがり【尻上】

〘名〙
① 終わりまたは端の方が上がること。また、そのもの。転じて、物事があとになるほど好調になること。
評判記・色道大鏡(1678)二「眉のはづれさがりたるは、男ぬかりて見ゆ、尻(シリ)あがりに作りなすべし」
蟹工船(1929)〈小林多喜二〉九「他船の網を手当り次第に上げるやうになって、仕事が尻上りに忙がしくなった」
語尾音調が高くなること。
※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉四「『どうでございませうか』と尻上(シリアガ)りに言切る」
③ 後位で鉄棒を握り、上半身を折りまげて臀部(でんぶ)より上昇する運動

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android