しり‐びき【尻引・後引】
- 〘 名詞 〙
- ① のちへ影響を及ぼすこと。また、のちのちまで影響が残ること。
- [初出の実例]「かかる事もありしかば、これは昨今までしりびきをして、猶その魚鳥女犯の専修は大方えとどめられぬにや」(出典:愚管抄(1220)六)
- ② 鳥「せきれい(鶺鴒)」の異名。
- [初出の実例]「浮橋の河原にすめる。尻引(シリビキ)といへる鳥おしへて」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)一)
- ③ 馬をあとずさりさせること。また、乗り物を後方へ引き下がらせること。〔武家名目抄(19C中か)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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